YUMEKO-Happy diary

ゆめこ日記へようこそ♬ 記憶や妄想や空想が暴走。時には現実、時には夢、勝手な思いつきで、日々、自由に綴っていくつもり。

何の川? もしや・・・

気付くと、霧に包まれた様な、何もない、誰もいない、「無」の世界にいた。
「ここはどこだろう? 初めて来た場所?」 と考えながら、なぜか前進した。
遠くから人の声が聞こえてきた。
何もない、誰もいない、寂しい場所だったから、
とりあえず、誰でもいいから、人の声が聞こえたことが嬉しくて、近寄ってみた。
男の人が立って、手招きしていた。
結構なイケメンだったので、そそくさと近づいてみた。
 
イケメンは、彼の手をとり一緒にひとつずつ川を渡る度に、
ひとつずつ夢を叶えてくれると約束した。
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川は全部で10個あるから、夢を10個叶えてくれる。
結構気前のいいお兄さんだと感心しながらも、
なぜ、見ず知らずの私の夢を10個も叶えるつもりになったのか、
とても気になってきた。
 
お兄さんが、私の手をガッチリつかんできた。
イヤン、お兄さんったら、ガッチリ手を掴んじゃって、
と思いながら、なんだかちょっと嬉しかった。
 
お兄さんがガッチリと私の手を掴んで、一つ目の川を渡ろうとした。
「ちょっと待った!」ゆめこは叫んだ。
「お兄さん、どうして見ず知らずのゆめこの夢を10個も叶えてくれる気になったの?」
お兄さんは、ゆっくりと振り向いた。
「おまえの魂が・・・」とか何とか言いだした。
目がつり上がって、歯が2本だけ長くなってとがっていた。
さっきと顔が違う。
まるで、ドラキュラ!
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瞬時にここまで変身するとは、結構やるな手
 
血を吸われて骨と皮だけになるのは、まっぴらごめんだと思った。
いきなり背中に真っ黒な大きな翼を突然広げて、
ゆめこの手を掴んだまま飛び立とうとした。
飛ぶことも出来るんだと思った。
もはや、イケメンの面影はなくなった。
さっきまで、イケメンに手を掴まれて、
ちょっとは嬉しかったゆめこの心を返せと思った。
 
ゆめこは思いっきりこいつの腕に噛みついた。
「イテッ!」と叫んで、ゆめこの手は解放された。
ゆめこは真っ逆さまに落ちた。
10分位落ち続けていた感覚だったから、
落ちた距離は1,000,000kmとか、もっとだったかもしれない。
 
気付いたら、母がゆめこの顔を覗き込んでいた。
「早く起きなさい!」とお尻をぶたれた。
今日も母は最強だった。

まさか、同じ夢を・・・

場所は自宅のキッチン。
まな板の上に、随分生きのいい立派な鯛が一尾横になっていた。
もちろんまだ生きていたが、なぜか目だけが真っ白だった。
母と私がキッチンに横に並んで、
この鯛をどの様に調理をするかについて話し合っていた。
さしみにするか、煮るか、焼くか・・・ 
母が包丁を手に持ったとたんに、
ゆめこはベッドの上で目覚めた。
 
なんだ、夢だったのか・・・
なんだか怖かったから、夢で良かったと思った。
リビングルームに行くと母が既に起きていて、
「ねえねえ、ゆめこ、聞いて! 今朝、変な夢を見てさ~」
ゆめこ「どんな夢?」
母「ゆめこと私がキッチンに横並びに並んで」
ゆめこ「ふーん」
母「まな板の上に、鯛が一尾横になっていて、とても生きがいい鯛なのに、なぜか目だけが真っ白なんだよね」
ゆめこ「・・・、えっ!? それからどうしたの?」
母「どうやって食べようかとゆめこと話した、さしみか、煮るか、焼くかってね」
 
えっ!? どういうこと?
それは、私の今朝の夢だから!
なんで、お母さんが私の夢の内容を語るの?
この人は、とうとう娘の夢の中にまで入り込む術を身につけたのか・・・
やはり、母は最強だ!
いや、そうじゃなくて、本当にどういうこと?
 
電話が鳴った。
母が出た。
親戚のおばちゃんからの電話だった。
母が、顔面蒼白になったから、ただ事じゃないと思った。
電話を切った母が言った、
「大変だ、おばあちゃんが白内障で入院したって!」 

獣医の親戚のおじちゃん

 獣医の親戚のおじちゃんが大好きだった。
義理のおじちゃんだったけど、
いつも動物を全力で助けていたから、
子供心に立派な大人だと尊敬していた。
 
ある日、傷ついたバッタが、日向から日陰に向かって、
ゆっくりゆっくり、一歩ずつ歩いているのを見つけた。
傷が痛そうだった。
夢占い】バッタの夢の意味8選|捕まえる・逃がす・大群など状況別に夢 ...
ゆめこは、傷が出来たら、いつも母にオキシドールを塗ってもらっていたので、
バッタにもオキシドールを塗ってあげた。
そして、熱が出たりしたら、あったかいお布団に入ると治ると信じていたので、
バッタを日向に戻してあげた。
まもなく、バッタが動かなくなった。
どうして?
オキシドールを塗ってあげたし、あったかくしてあげたのに・・・
ゆめこは、悲しくてたまらなくなり、
獣医のおじちゃんのところへ、バッタを連れて行った。
おじちゃん「ゆめこちゃん、残念だけど、バッタは死んじゃったよ。」
ゆめこ「おじちゃんなら、生き返らせるでしょ」
おじちゃん「どんな生き物でも、死んだら生き返らないんだよ」
ゆめこ「オキシドールを塗ってあげたし、あったかくしてあげたのに」
おじちゃん「命ある者は、必ずいつか死ぬんだよ。
バッタは、ゆめこちゃんのその気持ちが嬉しかったと思うよ」
 
おじちゃんの家の裏庭に、土を掘って、おじちゃんと二人でバッタを埋めた。
あの世では、傷の痛みもなく、幸せになって欲しいとお祈りした。

おばあちゃん家

ゆめこのおばあちゃんは、北海道の海のそばに住んでいた。
ゆめこは、海が大好きなので、
おばあちゃん家に行くことが嬉しくてたまらなかった。
今年の夏もおばあちゃん家にやっと到着した。
到着するやいなや、海に行くことになった。
ゆめこの心は高鳴った。
 
海に到着すると、母から、海に入ってウニをとって、
海岸にいる家族一同に向けて投げる様に指令を受けた。
知床羅臼の「ウニ漁」は冬から初夏 | 北海道Style
母は、ウニを勢いよく岩にぶつけて割って食べるのが好きだった。
もはや100年位前のことだから、
その頃は、ウニを勝手にとって食べても問題なかった。
ゆめこは、ゆめこが海に潜ってウニをとって海岸にいる家族一同に向けて投げると
ゆめこ自身はウニを食べられるのか、ちょっと不安もあったけれど、
小さいことは気にしないことにした。
 
早速、海に潜った。
海水が足先に触れて、冷たくて頭がキーンとした。
これ以上海に入るのを少し躊躇したけれど、
海岸で待っている家族にウニを投げる指令を受けているので、
より深く海に入ることを心に決めた。
海中深くに潜ってしまうと、不思議とだんだん寒くもなくなり、
魚やコンブや貝やウニがたくさんいてとてもきれいで嬉しくなってきたし、
海底には本当に竜宮城があって人魚姫が住んでいるなら素敵だと思った。
なんなら、人魚姫ならぬ人魚王子との偶然の出会いなんかもあるかもしれないと考えるとワクワクしてきた。
 
たくさんのウニがゴロゴロしていた。
紫ウニはトゲトゲが長くて、海岸へ投げる時に手が痛くなるので、
出来るだけ、トゲトゲが短いバフンウニを探した。
海中で夢中でウニ獲りをしていると、
どちらが海上が海底かわからなくなる時がたまにあった。
 
波が激しくなってきた。
ゆめこの体が波にさらわれそうになった。
ゆめこは、さらわれまいとして、とっさにコンブにつかまった。
羅臼昆布の森にて|えぞばふんうにのひとりごと
両手、両足の全てを4本のコンブにそれぞれぐるぐる巻きに巻いて、
波が引くタイミングにあわせて、波にさらわれない様に「ハッ!」と気合を入れて、
祈る様な思いでコンブにしっかりとつかまった。
波の引きがおさまる瞬間に岸に向かって泳いだ。
これを何度も繰り返して、なんとか無事に岸にたどり着いた。
本当に、沖へ流されて死ぬかと思ったから、
岸へ戻ることが出来て、生きて帰れたことに
しみじみと感謝して呆然と立ちすくんでいた。
 
母が近づいてきて言った。
「ウニが足りないよ」
母という生き物は、最強だと痛感した。

ショッカーとの戦い

ゆめこは、仮面ライダーが好きだった。

ショッカーをやっつけ、たくさんの人を助ける強さに憧れ、

私もショッカーに会う事があったなら、

仮面ライダーの様に勇敢に戦うことをひそかに心に誓った。

 

ある日、いつも通り、学校から帰宅途中に道草を食って、

トンボやバッタと楽しく遊んでいたら、

知らないおじさんが「道草を食ってないで、早く帰りなさい!」

と言って近づいてきた。

「なんだ、このおじさんは!」と思い、おじさんの顔を見たとたん、

おじさんは「イーッ」と叫んだ。

HeRoの呟き ショッカー単体

そう、ショッカーだったのだ。

ゆめこは「ぎゃあぁぁぁ~」と叫び、一目散に走って帰宅した。

「ねえねえ、お母さん、変なおじさんがいて、振り向いたらショッカーだった」

と言ったら、

「それは、こんな顔だったかい?」と母が振り向いたら、

母が「イーッ」と叫んだ。

「ぎゃあぁぁぁ~」とゆめこは叫び、父にすがりついた。

「お父さん、お母さんがショッカーになってる!」と言ったら、

父は「それは、こんな顔だったかい?」と言って、

振り向いたら、父が「イーッ」と叫んだ。

「ぎゃあぁぁぁ~」と叫んで、外へ飛び出し、近所のおばちゃんに会った。

「ゆめこちゃん、お水を飲んじゃだめよ、ショッカーに・・・」と叫んだとたんに、

「イーッ」と叫び、おばちゃんまでもがショッカーに変身した。

「ぎゃあぁぁぁ~」と叫び、周りはショッカーだらけになったことに気付き、

下水道へ逃げた。

 

近所に住んでいる親戚のおばちゃんのことが気になった。

遊びに行く度にアイスクリームをくれる優しいおばちゃんだったから、

おばちゃんは大丈夫なのか、とてもとても気になった。

もしショッカーに会ったなら、

仮面ライダーの様に勇敢に戦うことをひそかに心に誓ったことを思い出した。

親戚のおばちゃんを助けに行くことに決めた。

親戚のおばちゃんの家はおそらくこのあたりだろうと思える場所で、

マンホールの蓋を押し上げて、おばちゃんの家へ走った。

おばちゃんがいた。

「おばちゃん、早く逃げて!ショッカーになっちゃう!」と叫んだ。

おばちゃんは、「ショッカー もしかしたら、こんな顔だったかい?」と

振り向いたら、親戚のおばちゃんまでもが「イーッ」と叫んだ。

「ぎゃあぁぁぁ~」と叫んで全速力で山へ向かって走った。

 

山には神社があり、とりあえず神社の建物内へ逃げた。

ショックと疲れで、ゆめこは少しウトウトした。

どの位の時間が経っただろうか?

なんだか、外が騒々しくなってきた。

見ると、神社の前に、まるでキャンプの様に大きな焚火をして、

その周りをたくさんのショッカーが囲んでダンスをしていた。

ショッカーもダンスをするんだと思った。

結構、上手だった。

 

神社には、それはそれは長い刀が一本置いてあった。

ゆめこは、その刀を持って、ショッカー達の前に堂々と登場した。

「かかってこい!」と格好良く言ってみたら、本当にショッカー達がかかってきた。

ゆめこは、刀を懸命に振り回した。

刀は、ショッカーにはかすりもせず、ゆめこはだんだんあせってきた。

お賽銭箱が近くにあった。

それを持ち上げようとしたら、お賽銭箱が宙に舞い、

中に入っていたたくさんの金貨がバラまかれ、

金貨達は次々とショッカーを攻撃し、月に向かって消えて行った。

気付くと、ショッカー達は、全員、消えていた。

毛糸でつながった手袋

学校帰りには、毎日必ず、道草を食った。
夏には、バッタやとんぼを見つけて遊んだり、
冬には、雪だるまを作ったり雪合戦をして遊んだ。
冬は、母が毛糸で編んでくれた手袋をして学校に行ったが、
帰宅すると、必ず、片方が無くなっていた。
雪だるまを作ったり、雪を固めてボールを作って雪合戦をする内に、
片方が無くなることが多かった。
そんなやんちゃな私を見かねた母が、
毛糸で三つ編みを作り、左右の手袋をつないだ。
これで、片方の手袋を紛失しても、
もう片方の手袋が三つ編みにより繋がれた片方を引きずり、
紛失を防げると考えたらしい。
まんまと母の策にはめられたことにも気付かず、
楽しく雪合戦をして、片方を引きずりながら帰宅した。

雨降りの帰宅

田舎で生まれ育ったため、大自然と野生動物には不自由したことがなかった。
 
小学生の頃のこと、いつも通り、学校から家へ帰宅途中だったある日、
急に雨が降ってきた。
天気予報では、雨が降る予定ではなかったので、
傘を持っていなかった。
とっさに周りを見回すと、
成長し過ぎた野生の「フキ」がボウボウとたくさん生えていた。
フキを採ろう! | おいしい山菜&きのこ図鑑
もっと小さめの柔らかいフキなら、学校帰りにたまに摘んで持ち帰り、
夕食の煮物になったりもしたが、この時は、大きいフキを摘んだ。
傘代わりにすると、大きさもちょうど良く、雨にもあたらず、
なんなら、これも夕食の煮物になれば、一石二鳥だなんて考えながら、
雨の中、にやけながら帰宅した。
帰宅後、大きなフキを傘代わりに使った機転を母に褒められ、
ゆめこは少し天狗になった。
大きなフキは、やはり、夕食の煮物になった。
固くてまずかった。