YUMEKO-Happy diary

ゆめこ日記へようこそ♬ 記憶や妄想や空想が暴走。時には現実、時には夢、勝手な思いつきで、日々、自由に綴っていくつもり。

亡くなられた俳優さん(その2)

ゆめこのブログで8/22に書いた

「亡くなられた俳優さん」(その2)を書いてみる。

 

彼は、10月9日(金)の朝、ゆめこの夢に再登場してくれた。

 

小川の流れの手前で、一人ぼっちで

体育座り(両手で膝を抱え込む座り方のことね)をしていた。

小川の向こう側は緑がいっぱいで素敵だし、

彼も小川の向こう側をじっと眺めているんだけれど、

小川を渡る気がないのか、躊躇しているのか…

 

なんだか、とても痩せていて、背中が寂しそうだった。

背中は、にゃんこみたいに丸くなっていた。

 

ゆめこは、なぜか、彼を左後方から見ていた。

彼が、首を左側から後方にゆっくり回してゆめこに振り向いてくれた。

はにかんだ様な素敵な笑顔だった。

ゆめこからは、彼の左目しか見えず、右側は全く見えなかった。

 

ゆめこは、

彼の寂しそうな痩せた背中と、

体育座り、そして

見えた目が左目だけだったことが、

妙に気になった。

これらは、何か意味があるのかな?

 

彼は、何を伝えたかったのだろう?

ニワトリが来た

大自然に囲まれた環境で生まれ育ったので、
動物との出会いに不自由したことはなかった。
犬、猫はもちろんだが、馬や牛、きつね、鹿、リス、ヘビ等、色々な動物がいた。
 
ある日の小学校の帰り、いつも通りに、
トンボやバッタと楽しく遊んで道草を食っていたら、
どこから来たのか、ニワトリが「コッコッコッコ」と歌いながら近づいてきた。
 
ゆめこは、ニワトリがかわいくて、ナデナデしてあげた。
そして、帰宅しようとしたら、なんとニワトリが後をついてきた。
「来ちゃダメ、お家に帰ってね」と言ったが
それでも、ずっとついてきた。
ゆめこの家に着いた。
「あんた、今度は何を連れてきたの!!!」最強の母に叱られた。
「違うの、ついてきちゃったの!」 
ゆめこは、何があったのかを必死に説明した。
父が出て来た。
「それは、鳥屋さん家のニワトリだと思うから、
迎えに来て下さいって電話してあげて」
ゆめこは電話が苦手だったけど、ニワトリのためだから電話した。
留守番電話になっていた。
ゆめこは留守番電話にお話するのがとても苦手だったが、
ニワトリのためだから、ニワトリがゆめこの家にいることを伝えた。
 
30分後位に、鳥屋さんが来た。
「どうもどうも、すみませんでした」とか何とか父に挨拶をしている。
ゆめこの家の玄関は、時計屋さんの広い店舗になっているから
ニワトリは、それまで「コッコッコッコ」と歌いながら首を前後させて
楽しそうにご機嫌に端から端まで歩いていたが、
 
鳥屋さんが来たらいきなり
「ギョエーコッコッコッコ」と叫び走り始めた。
ゆめこは何事かと思ったが、どうやら、
一羽だけで勇気を振り絞って逃げて来た様子・・・
結構やるな手
 
ゆめこは、なんだかニワトリを応援したくなってきた。
食べられるか売られる運命ならば、さすがに可哀そうだと思った。
 
「これからは、ゆめこが家族になるよ」
と言ってみたが、父にチッと舌打ちされた。
鳥屋さんは、ニワトリの卵を売ったり、
卵を産めなくなったニワトリを売って生計を立てていた。
父はそれを知っていたから、
人様のご商売の邪魔をしてはいけないと思ったらしい。
そんなことを全く知らないゆめこは、
「ゆめこはお友達にもなれるよ」とも言ってみたが、
ニワトリは、とうとう連れて行かれた。
 
歩いて帰る鳥屋さんの右腕に、
あのニワトリが抱えられて、
ゆめこの顔をじっと寂しそうに見つめながら、
どんどん距離が離れて
やがてニワトリの姿は見えなくなった。
 
ゆめこは、世の中には、
頑張ってもどうにもならないこともあるんだと思った😢

亡くなられた俳優さん

素敵な俳優さんが自殺された。
美しい瞳の、真面目で繊細で優しそうな、
キラキラした上品で崇高な感じの素敵な俳優さんだった。
生きる苦しみよりも、死ぬ苦しみを選ぶなんて、
どれだけ苦しかったのか・・・
 
ゆめこは、お会いしたこともない方なのに、
可哀そうでたまらなくて、ゆめこで良ければ
夜中でも朝まででも何度でも話を聞く位は出来たのに、とか
いや、ゆめこに話したところで、意味がないとか・・・
神様はなぜあんなに素敵な人をこんなに早く連れて行ってしまったのか、
いや、素敵だから神様が自分のそばに置いておきたかったんだ、
素晴らしい人はたいてい短命だとか・・・
 
もはや、ゆめこが考えてもどうにもならないと分かっているのに、
それでも一人で勝手に色々と考えずにはいられずに、
それはそれは、かつてない程に、落ち込んだ。
 
とんでもなく食いしん坊のゆめこが、
ごはんもおやつも食べられなくなり、
母に「お腹痛いの?具合悪いの?」と心配された位だ。
 
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亡くなられて、1週間後位の頃、
彼は、ゆめこの夢に登場してくれた。
 
信じられない程、ボロボロのマンションの7階に
彼は一人で住んでいた。
身なりは破れたボロボロの服を着て、ズボンの穴からお肌が見えていた。
築100年以上かと思われる程の古いグレーの階段しかないマンションで、
壁はひび割れ穴が開き外が見え、茶色いシミがたくさんついていて、
建物は傾き、窓ガラスが割れて、
そこから雨や風がたくさん入ってきて、少し寒かった。
スポンジがむしり取られたボロボロのソファの上の埃を手で払いながら、
彼は「どうぞ」と言った。
「ボロボロでびっくりした? 僕は、ここが好きでね。
ここでは一人になって色々なことを
ゆっくりじっくり考えることが出来るんだ。」
彼はそう言って、お茶を入れてくれた。
お茶は美味しくなかった。
「これは、何茶?」と尋ねると
「外に生えている雑草を洗って乾燥させたんだ、
ここでは天日干しが出来なくてね」
と彼は、はにかんだ様な笑顔で答えた。
 
そう言えば、ここではお日様を一度も見ていないことを、不思議に思った。
ここは真っ暗にもならず、いつも薄暗い、まるでずっと白夜みたい。
そう言えば、音もない。とても静寂な世界だ。
「いつもここで、一人でゆっくり本を読んでいるんだ。
やっと本を読む時間も出来て、今が一番幸せだよ」
 
生前の彼には全く似つかわしくない状況で暮らしているのに、
今が一番幸せって・・・
 
ゆめこは、幸せって何だろうと思った。
お金、愛、家族、仕事、友人、体力、健康、長生き、
自由、時間、家、車、宝石、ペット・・・
人それぞれだろうけれど、
この人は、呼吸が出来て、
人に邪魔されずにゆっくりじっくり考えることが出来る
一人の時間と空間が欲しかったんだなと思った。
今、一人の時間があって幸せだと思うのなら、
良かったんだよね・・・
楽になれたんだよね・・・
きっと・・・
 
生前のことを少し話してくれた。
「人気が上がる度に、これは自分ではないと思っていた。
周りの急激な変化に一番ついていけないのが僕自身の心だった。
やめてくれ、僕はそんな素晴らしい人じゃないんだ。
頼むから、みんなで僕をそんなに持ち上げないでくれ。
僕は自分に自信を持てたことは一度もないし、
自信を持つって、どうやったらいいのかも知らない。
だから、お願いだから、僕をそっとしておいてほしい。」
 
いつも、そんな風に思っていたなんて・・・
どこから見ても素敵すぎるのに
なんて謙虚・・・
 
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8月になって、ある俳優さんが、俳優業引退を発表した。
亡くなられた俳優さんは、俳優業引退とは言えなかったのかな・・・
言って欲しかったな・・・
生きてて欲しかったな・・・

道徳の時間

小学生の時、「道徳」の授業があった。
大抵、つまらない話なので、ゆめこはいつもあまり期待しないけれど、
ある日、小学3年生の担任の工藤先生が、
先生が幼かった頃の戦争体験を話してくれた。
このお話だけは、とても衝撃的だったし、
ゆめこは今でもとても良く覚えている。
 
工藤先生は、樺太出身。
豊原という町で生まれ育ったそうだ。
戦火の中逃げ惑った 旧ソ連侵攻の南樺太 祖母の71年ぶり慰霊の旅に同行 ...
 
先生が幼い頃、戦争で日本が負けたので、
そのまま樺太にいたら、ロシア軍に捕まって捕虜にされるので、
家も畑も車も何もかも、とにかく全財産をおいて、
みんなで命からがら必死で船に乗って北海道まで逃げて来たそうだ。
樺太の戦い (1905年) - Wikipedia
 
船には、もうこれ以上乗れないという位のたくさんの人が乗って、
工藤先生は親ともはぐれたし、もう乗る場所がなかったので、
船の外側の側面に必死にしがみついて、
北海道まで逃げて来たそうだ。
海面には、お札や立派な皮革製のスーツケース、
高そうな着物がプカプカ浮いていて、
身一つで逃げるとは、まさに、こういうことだと思ったそうだ。
 
結局、工藤先生は船が北海道に到着するまで
しがみついていたから助かったけれど、
海に落ちた人や、樺太に残ってロシア軍に捕まった人も
戦って命を落とした人もたくさんいたそうだ。
 
ゆめこは、捕虜とは何かを先生に聞いた。
ロシア軍に捕まって、
ロシア軍の為に奴隷の様に辛い苦しいお仕事を強制的にさせられたり、
樺太は冬はとても寒いのに暖房がなかったり、
中には殺された人もいるそうだ。
 
ゆめこは、泣いた。
 
工藤先生は、ご先祖様のお墓参りに毎年行けないと言った。
樺太は、現在、日本の領土ではなく、
ロシアの領土になってしまったから、
樺太に行くためには、
工藤先生はパスポートとかピザとか何とかが必要になるそうだ。
「なんで自分のふるさとに、ご先祖様のお墓参りに行くのに
ロシアの許可を得なければならないのか!」
工藤先生は、とても厳しい口調で言った。
ゆめこは、工藤先生のこんな怖い顔を見たことがなかったから、
少し怖かったけれど、
工藤先生は、今尚、とてもとても悔しいのだと思った。
 
ロシア軍は、実は北海道も占拠しようとしていたらしい。
もうしそうなっていたら、ゆめこのお家は、
ここ北海道にはなかったのだ。
 
ゆめこは、生き物の中で、人間が一番残酷だと思った。

電話機

ゆめこが幼い頃、
近所のお友達や親戚のおばちゃんの家の電話機は、
ダイヤル式の黒電話だったけど、
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なぜか、ゆめこの家の電話機は、ダイヤル式ではなく、
電話機の右側に5cm位の棒みたいなのがついていて、
それを「グリグリグリ」と3回位回して受話器を取ると、
交換台のお姉さんが電話に出て、お姉さんに
「X-XXXX番、お願いします」と言うと、
お姉さんが電話をつないでくれていた。
 
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ゆめこが中学生になった頃、
やっとダイヤル式の黒電話に替わったから、
流行に追いついた気分で、ゆめこはちょっと嬉しかった。
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ちょうどその頃、お友達の家に遊びに行ったら、
お友達の家の電話は、
プッシュフォン式の緑色の電話に替わっていた。
 
「最近、緑色とクリーム色のプッシュフォン式電話機が出たんだよ
いいでしょ!へへへ!」
と、お友達は言った。
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帰りに親戚のおばちゃんの家に寄ったら、
おばちゃんの家の電話機はクリーム色のプッシュフォン式に替わっていた。
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ゆめこはちょっとショックだった。
話を聞くと、色付きのプッシュフォン式電話機は、
ダイヤル式黒電話に比べてちょっと高いらしい。
ハハァ、さては、父がケチったのだと、ゆめこは悟った。
 
帰宅後、夕食の時に、両親に、
プッシュフォン式の色付き電話にして欲しいと言ってみた。
案の定、料金が高いからダメだと言われた。
ダイヤル式は、指を怪我していても、ボールペンのお尻でダイヤルを回せるとか、
クリーム色や緑色は色が薄いから汚れが目立つしお掃除が大変だとか、
黒電話の方が音が大きいから、聞こえやすいとか、
もう、次から次へともっともらしい理由をつけられて、
とうとう、ゆめこの色付きプッシュフォン式電話機の夢は消えた。
 
 

玄関にヘビが出た

ゆめこのお父さんは、時計屋さんだったから、
家の玄関は時計屋さんの店舗とつながっていて、
それはそれは広かった。
家からお店に降りる玄関の床には、木の板が5枚位張ってあった。
木の板には、所々まるい穴が開いていた。
 
ある日、ゆめこは、この穴をじっと見つめていたら
ヘビがひょっこり顔を出した。
ちょうどその前日に、
父に頼んでやっと買ってもらった動物図鑑を楽しく何度も読んでいたから、
ゆめこは、「青大将だ!」と気付いた。
ナデナデしたら、冷たかった。
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早速、父に、
「ねえねえお父さん、ヘビが出たよ!」と報告したが、
「それは、ミミズって言うんだよ!」
「違う、本当にヘビだよ、青大将だよ!」
「それは、ミミズって言うんだって!」
・・・父に話しても埒が明かないと思い、
 
最強の母に、
「ねえねえお母さん、ヘビが出たよ!」
「それは、ミミズって言うんだよ!」
「違う、本当にヘビだよ、青大将だよ!」
「それは、ミミズって言うんだよ!」
 
・・・これでは埒が明かないので、
再度、父にチャレンジしてみた。
「ねえねえお父さん、ヘビだってば!」
「だから、それはミミズって言うんだよ!」
「違う、ミミズじゃないよ! ちょっと見るだけ見て、本当にヘビだから!」
 
父はやっと重い腰を上げて見に来た。
そのとたん、
「お母さん、大変だ! ヘビだ! 布袋持ってきて!」
 
ほらっ! だから言ったでしょ! ヘビだって! 何度も言ったでしょ!
慌てている父を見て、ゆめこはちょっと優越感に浸った。
 
ヘビは、父により石炭用の火ばさみで体をがっちりと掴まれて、
母が持って来た布袋に入れられた。
その後、父とゆめこは、布袋を川に持って行き、ヘビを川に放してあげた。
青大将、元気でね!

馬の出産

ある日、ゆめこは、暇だったので獣医のおじちゃん家へ遊びに行くことにした。
ゆめこの家から、徒歩5分位。
とても近いので、ゆめこはしょっちゅうおじちゃん家に遊びに行っていた。
獣医のおじちゃんは、家 兼 診療所に住んでいた。
おじちゃんのところへ行くと、色々な動物に会えるから、
ゆめこのお楽しみの一つだった。
 
診療所の扉を開けて、「おじちゃん、ゆめこが来たよ」と叫ぶが、
おじちゃんの返事がないから、裏庭かな?と思った。
裏庭には、いつも、様々な動物が入院していた。
 
「いいぞ! 頑張れ! もう少しだ!」
おじちゃんのえらく気合いが入った大声が聞こえた。
なにごとかと思って見ると、
おじちゃんが、腕まで隠れる長いビニール手袋をつけて、
その両手を馬のお尻に突っ込んでいた。
「おじちゃん、何してるの?」
「あぁ、ゆめこちゃん、今、馬の赤ちゃんが産まれるんだよ」
ゆめこは、馬の赤ちゃんは、お尻から産まれることを初めて知ったのでとても驚いた。
お尻は、うんちや赤ちゃんや色々なものが出てくる大切な場所なんだと思った。
  
おじちゃんは、ビニールエプロンをして、
顔にも、透明なビニールエプロンらしきものをはりつけて、
そこには、馬の血とか茶色い汁みたいなものがいっぱいついていたし、
それはちょっと臭かったけれど、
嫌がらずに、果敢に子馬が産まれる手助けをしていたので
やはり、おじちゃんは立派な大人だと思った。
 
大量の血と水みたいなものと一緒に、子馬がつるんと出て来た。
子馬が産まれた!
産まれたての赤ちゃんなのに、結構大きかったからびっくりした。
「良く頑張ったな!」
おじちゃんは、母になった馬をナデナデした。
産まれた子馬は、一生懸命に立ち上がろうとした。
「おじちゃん、子馬が立ち上がろうとしているよ」
「馬は、産まれた直後に立ち上がろうと頑張るんだよ」
 
30分位?経過して、子馬は、立ち上がった。
産まれて30分後に立ち上がるなんて、
この馬はなんと立派な子馬なんだ!
将来有望だと確信した。
 春うらら、子馬すくすく 北海道・日高の牧場 - サッと見ニュース ...
 
帰宅後、母に尋ねた。
「ねえねえ、お母さん、ゆめこは産まれた直後に立ち上がった?」
「立ち上がる訳ないでしょ!」
やはり、母は最強だった。